「マッサージってどうやったら上手になりますか?」
セラピスト1年生によく聞かれる質問です。
※ここでは便宜上トリートメント・施術のことをマッサージと呼んでいます
マッサージを習うと、
・これで合ってる?
・力加減はどう?
・テンポはこれでいいの?
などなど
モデルになっている人に聞きたいことがたくさんでてきます。
でも一度に全部を意識して行うのは、慣れないうちほど難しいもの。
Contents
セラピストになるためには、まずは形を覚えてください
今まで20年近くセラピスト教育をしてきて、みなさんにお伝えしているのは、「まずは形を覚えてください」ということ。
ピアノでもまずは指の使い方の基本練習から、柔道や合気道などもまずは型を覚えることからスタートします。
ですからマッサージも、まずは形を覚えてください。
マッサージの形を覚えるとは?トリートメントの一連の動き
形を覚えるとは、トリートメントの一連の動きを覚えること。
マニュアルの絵や写真をみなくても、正しい形や動きができることを指します。
この「形を覚える」はベーシックだけどとても重要です。
何度も何度も頭の中で復唱し、手を動かして形を覚える。
私がセラピスト1年生の時は、どこに行くにもマニュアルを持って行って、例えば電車の中でもイメージトレーニングをしていました。
①の動きはこう
②の動きはこう
という感じで、頭の中でイメージします。
「つまずいたらマニュアルを見て確認する」という感じ。
マッサージで大事なのは、「力加減」と「テンポ」
マッサージの一連の流れが頭の中に叩き込まれて、実際に動きができるようになったら、
いよいよ
・力加減
・テンポ
などに進んでいきます。
マッサージの力加減
力加減はクライアントの骨格や凝り具合に合わせて、部分ごとに変化をつけていきます。
これは言葉で言い表すのがとても難しい、時間をかけて培っていくカンによる部分も大きいと思います。
手が勝手に反応するくらい身体に合わせられるようになったら一人前!
そこまではやはりたくさんの人を触って感覚をつかんでいくしかないですね。
マッサージのテンポ
テンポはこれもまたクライアントの呼吸などに合わせて、1人1人、部分部分で変化をつけていくものです。
例えば、マッサージの始まりはクライアントはまだ覚醒しているので少し早めのテンポ。
でもマッサージ中盤以降、深いリラクゼーションに差し掛かって、クライアントの呼吸が深くなってきたら、マッサージのテンポもゆったりしたものに変えていきます。
このように1人のマッサージを行う時にも、テンポは変えていくものです。
クライアントと一体となれるマッサージ
エステスクールでエステティシャンを教育していたころ、卒業のはなむけの言葉は毎年決めていました。
1つのマッサージのマニュアルは、音楽で表すと「楽譜」のようなものです。
〇〇さんのエリーゼのためにがあるように、みなさんそれぞれのエリーゼのためにがあっていいのです。
1つの楽譜には強弱があり、部分部分でテンポも違います。
それぞれの表現の仕方も違います。
マッサージに置き換えた時に正解は「クライアントとセラピストがどちらも気持ちよく一体になれること」。
そこまでになるために、日々練習が必要です。
マッサージは練習すればするほど上手になります。
どうぞこれからもたくさん手を動かして、クライアントと一体になれるマッサージができるようになってくださいね。
これは今でも全セラピストのみなさんに贈りたい言葉です。
まずは形を徹底的に手に覚えさせる。
そこから力加減、テンポに進み。
クライアントと一体となれるマッサージを目指してみてくださいね。
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