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かっさと一緒に見直すところは「食事」!本来の薬膳の役割とは?

刮痧(かっさ)は東洋医学の治療法の1つ。

なのでできることもたくさんあるのですが

その時に必ず見直していただきたい

「食事」のこと。

その関連と方向をみていきますね。

刮痧(かっさ)は東洋医学の治療法の1つです

刮痧は
2500年くらい前から中国で行われてきた
もともとは民間療法ですが、
現在は中国の中医師という東洋医学のお医者さんになる
カリキュラムの中にも組み込まれていて
教科書にも載っている東洋医学の治療法の1つです。

東洋医学の治療法には他に
鍼・灸・漢方薬などがあります。

中国の東洋医学の病院では
鍼とともに
刮痧(かっさ)が使われることもしばしば。

痛みだけでなく
風邪・胃腸障害・不眠や難聴など
さまざまな疾患へ使われています。

日本の医学の2つの柱

日本の医学が
西洋医学だけだと思っている方も多いのですが
日本の医学は2つの柱から成り立っています。

西洋医学と東洋医学。

西洋医学のお医者さんは
日本ではオールマイティーで
東洋医学も含めた医療を行うことが可能です。

かたや東洋医学のお医者さんである鍼灸師は
西洋医学の医師ができることを
限定的に行うことができる資格となっています。

東洋医学は
まやかしのように思われがちですが
日本の中でも国家資格があり
医療としてちゃんと認められています。

またWHOでもツボの名前、数、位置の
世界基準を決めていることからも
東洋医学を医学として認めているのです。

東洋医学で大切にされてきた3つの柱

そんな東洋医学が
大切にしてきた3つの柱は

  1. 鍼、灸、刮痧(かっさ)など
  2. 漢方薬
  3. 養生法

です。

1.鍼・灸・刮痧(かっさ)など

身体の表面の経絡というルートを
鍼灸や刮痧(かっさ)などで刺激することで
内臓にアプローチする方法は
東洋医学のメインの治療です。

古代中国では
鍼が刺せる医師は漢方薬が処方できる医師より
位が上だったと言われています。

それだけ効果が高い治療法として
位置づけられていたのですね。

2.漢方薬

鍼灸とセットで使われてきたのが
漢方薬です。

世界的にも、どの国でも鍼灸と漢方薬は
セットで使われていますが
日本だけが異例で
鍼灸師は漢方薬を使うことができません。

ただそのため日本の鍼灸は
他国より鍼と灸で治せるスキルが高いとも言われています。

3.養生法

薬膳など食養生に加え、
気功など身体を動かして
気を流す方法もここに含まれます。

とくに薬膳は
漢方薬とともに使われてきていて
東洋医学が食養生を
医学のベースに置いてきたことがわかります。

また漢方薬を飲む場合、
必ず薬膳的に
食事を同じ方向に合わせることが大切だと
東洋医学では考えてきました。

鍼灸治療や漢方薬での治療だけではなく
薬膳での食事を含めて
1つの医療の体系としていることは
現代にも必要なとても大切なことだと思います。

薬膳とは?

薬膳と聞くと、
漢方薬局や中華食材店で特別な食材を買ってきて
スープやお粥を作ること。

そう思っている方も多いのでは?

そんな特別な使い方をしなくても、
日々スーパーで買って来た食材に
全て薬効があると考えるのが薬膳です。

冷え性には生姜やネギ、
熱っぽい時はウリ系のものを。

こんな薬膳の情報を
みたことがあるのでは?

確かに間違いではありませんが、
これは薬膳1年生の情報。

本来薬膳は
「東洋医学的に身体を診たてて
始めて成り立つもの」です。

自分の身体が冷えているのか、
熱があるのか
内臓のどこに問題があるのか?

身体の気・血・水のバランスは
どうなっているのか?

それらを総合して
「今の自分の身体を東洋医学的に診立てる」
ことをしたうえで
やっと食材が選べるのが本来の薬膳です。

同じ冷え性でも

  • 身体に水が多すぎる
  • 血が少ない
  • 身体の熱を作り出せない
  • 消化の力が弱い

など原因はさまざまです。

冷え性だから生姜を食べていればいい
それは身体に熱を生むものを入れているだけ。

もし余分な水が多ければ
余分な水を身体から出す食材を
血がすくなければ血になるものを食べなければ
冷え性の根本解決にはなりません。

このように薬膳には
「身体を東洋医学的に診立てる」ことが必須なのです。

ここを飛び越えて
薬膳的に食材を選ぶことはできません。

薬膳的にみた玄米菜食・ビーガン・ローフード

東洋医学の食養生というと
玄米菜食なのでは?
と思っている方も多くいらっしゃいます。

でも、これは間違いです。

薬膳の食材表には
たくさんの動物性食材が含まれていて
それぞれに薬効がついています。

また肉などはその細部にわたって
薬効が分かれているのです。

更に薬膳の延長線上にある漢方薬も
動物性の薬を使用することは多々あります。

これらを総合的にみて
東洋医学的な食養生は
玄米菜食やビーガンではありません。

肉や魚、卵なども身体を作る、
または調整する食材としています。

また薬膳では
焼く、煮る、蒸す、揚げるなどの調理法によっても
身体への影響が違うことも言っているので
生食・ローフードも薬膳の考え方とは大きく異なります。

薬膳とマクロビとの違い

玄米菜食をベースにするマクロビとも
薬膳は違います。

そもそも肉も魚も必要とする薬膳とは
ベースの違いもありますが。食
材の陰陽の考え方も違います。

土から下にできる根菜類は身体を温める
土から上にできる葉野菜は身体を冷やす

よくマクロビの方がこうおっしゃいますが
薬膳ではゴボウもレンコンも
身体を冷やす食材です。

そもそも陰陽は
東洋哲学がベースになっていて
その陰陽が世の中に2つあることに不思議を感じます。

ではどちらが正解かというと
薬膳の延長線上に漢方薬があるのです。

もし薬膳を否定するのであれば
漢方薬をも否定することになってしまいます。

東洋医学を学ぶときに大切なのは
物事を上から広く見渡してみること。

正しい情報を得る目を持ちましょう。

薬膳を現代に合わせる工夫

薬膳を現代に合わせるには
以下の3つがあります。

  1. 季節性
  2. 労働性
  3. 食材の安全性と栄養学的な観点

① 季節性

薬膳は
とても理にかなった食事のシステムです。

ですがやはり
古代の生活と現代とでは違いもあって
そこを合わせていくための知識とアレンジが必要です。

よく「季節の薬膳」の料理教室などが行われていますが
特に現代で夏に身体に熱を持ってしまっている人が
どのくらいいるでしょうか?

とくに猛暑になることが多い現代では
暑ければ暑いほど
冷房の中で過ごす時間が長くなりがちです。

つまり夏の方が
冷えている人が多かったりもするわけです。

そこに昔からの使い方で
「夏は熱の邪気を受けやすいので
熱を冷ますものを食べましょう」
という薬膳の使い方をしていては
身体の調子を狂わせることにつながってしまいます。

冷房のなかった時代とは変わってきているのです。

ですから
季節での縦割りな薬膳ではなく
いつも必ず
「自分の身体を診立てること」が大切で
そのスキルを持つことがこれからの健康のために
とてもとても大切なことなのです。

② 労働性

昔はどこにいくのにも
歩いていかなくてはいけなくて
掃除も洗濯も全て手作業でした。

また昔は
食べれないことで健康を害する人も多かったけれど
今や食べすぎで健康を害している人がホントに多い。

ですから
薬膳でも現代に合わせたバランスを
考える必要があります。

例えば
消化の力「脾(ひ)」の状態が悪い時

脾を補う「甘い」という味のものを
食べた方がいいと薬膳では考えます。

ただし薬膳では
甘い味が多くても脾を痛める
とも考えるのです。

「甘い味=お菓子」を始め、
ごはん、パン、うどん、パスタなどの
炭水化物のほとんどが甘いという味に含まれます。

現代の日本で甘い味が不足している人は
ほぼいないと考えていいでしょう。

この特に「甘み=糖質」は
薬膳的にみても多すぎることで
身体を壊している人がほとんどです。

薬膳を正しく使うために
現代人の食生活の特徴も考慮する必要があるのです。

③ 食材の安全性と栄養学的な観点

現代栄養学的に
わかってきたこともたくさんあって
今は
「医療過渡期」「栄養学過渡期」
と言えるかもしれません。

また昔とは食材の作り方が変わったり、
農薬や添加物の問題なども気になるところです。

薬膳だけではなく、
もう少し幅広く食についての知識を持つことが
現代では必要になってきました。

更に昨今では
「分子栄養学」という分野が確立されて
今までの栄養学と異なる分野が展開されています。

栄養で身体を整えることができる
やっとそんな時代に入ってきました。

薬膳だけではなく
そのような情報もこれからは
必要になってくるのではないでしょうか?

家庭での食養生の3つの柱

日本かっさ協会の
「かっさホームケアアドバイザー」コースでは
かっさでセルフケアをするスキルとともに
食養生を大切にしています。

このコースでの3つの柱は

  • 低糖質
  • 発酵
  • 薬膳

としています。

その理由をご説明しますね。

日々食事の献立を立てる時に
家族それぞれの身体を
東洋医学的に診たてて薬膳を組み立てることは
無理なのではないでしょうか?

家庭で毎日無理なく続けられる食養生法として
低糖質であることをベースに据えていただいています。

何故かというと、先にも述べたように
現代では活動量のわりに
糖質過多な食事の方が圧倒的に多いから。

そして糖質が多い食事だとバランスとして
たんぱく不足になっている人が多いためです。

日本かっさ協会・かっさホームケアアドバイザーで提唱しているのは
余分な糖質を減らすということと
そうすることで身体に大切なたんぱく質をしっかり摂っていただく
このバランスが重要だということです。

ただ単に糖質を減らせば
健康になれると言っているのではありません。

便宜上、低糖質と呼んでいますが
その奥にはきちんとした理論があるのです。

もう1つの柱として
発酵を据えています。

こちらは単に
「発酵食を摂る」ことも含めますが
「食材を発酵させて摂る」
ことをおススメしています。

東洋医学では消化の力は
「脾(ひ)・胃(い)」が行うと考えています。

この脾胃をいい状態にしておくことが
元気の基本としていて
「脾胃論(ひいろん)」
という昔の書籍があるくらい
ここは大切に考えている部分です。

その脾胃に負担をかけずに
食材を消化のいい形に変えるのが
「発酵」という技です。

肉や魚、野菜を発酵さることは
消化の途中までしてあるということ。

味噌や醤油など発酵食を摂るとともに
食材を発酵させてから摂ることも
食のベースにしています。

最後に薬膳ですが
家庭で使う時には
ちょっと不調のある時
身体が揺らいだ時に
その揺らぎを東洋医学的に身体を診立てたうえで
食材を選ぶ
というように使います。

また家族みんなが同じ食事を囲む時にも
アレンジができるように
スパイスを使った薬膳も提唱しています。

自分の体質に合わせたスパイスを
パパっとプラスすることで
家庭での家族それぞれに合わせた薬膳が
簡単に完成します。

さらに漢方薬を飲む時は
必ず薬膳的にお食の方向を合わせることが必須です。

漢方薬はナチュラルな感じがして
取り入れている方も多いかもしれませんが
漢方薬と食事の方向を
合わせていない方が多くとても残念です。

薬の効果を最大限に発揮するために
また食事が合っていないことで
薬の効果を半減しないように
漢方薬を飲む時こそ、
東洋医学的な診立てから
食事を合わせていく必要があるのです。

身体を根本的に立て直していくには
食の見直しが必須です。

そのためにも
「東洋医学の診立てができるようになる」こと
そしてそこから
どこをかっさすればいいのか
何を食べたらいいのか
何を食べない方がいいのかが
わかるようになることが
これから自分で自分の健康を守るために
必要なスキルだと思います。

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