ストレスがかかった時に
人はさまざまなサインを出すものです。
代表的なストレスとしては
以下の通りです。
チェック
- 食欲不振
- 過食
- 不眠
- 喉に何か詰まったような感じがする
では、今回は
上記のようなストレスに対しての
東洋医学的なサインと
その対処法をみてみましょう。
Contents
ストレスサイン1:食欲不振
ストレスがかかって食欲がなくなる。
これはよく聞きますね。
心につっかかりがあるとどうしても食欲は低下します。
でも、なぜでしょうか?
東洋医学の五行を使って
説明してみましょう。
東洋医学では5つの基本元素があります。
木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)
この5つの元素は
・相生(そうせい・生み出す)
・相克(そうこく・やっつける)
の2つの関係を持っています。
五行の相生関係は
木が燃えると火を生み
木が燃えると灰が土を生み
土の中から金が生まれる
金の表面には水滴がつき
水は木を栄養する
こんな関係になっています。
逆に相克の関係は1つ飛ばしで
木は土の養分を吸って育ち
火は金を溶かし
土で作った堤防は水の流れを変え
金で作った斧は木を切り倒し
水は火を消す
こんな関係です。
更に
この5つの元素はそれぞれ
5つの臓(内臓)と関連していると考えます。
木:肝(かん)
火:心(しん)
土:脾(ひ)
金:肺(はい)
水:腎(じん)
これを
ストレス→食欲低下
に照らし合わせてみてみましょう。
東洋医学では
ストレスに弱い臓が「肝(かん)」
消化に関わるのが「脾(ひ)」
という臓です。
木・肝が
ストレスによって悪化すると
相克の関係(やっつける関係)である
脾を押さえつけてしまう。
だから食欲が低下する。
こんな風に考えます。
この時に
食欲がないからと脾の力をいくら上げてあげても
ストレスによってダメージを受けている
肝を整えてあげないと食欲は戻ってきません。
肝にいい味は酸味。
普段酸味があまり好きではなくて摂っていないようなら
ストレスを感じた時には
酸味のものを積極的に摂った方がいいでしょう。
逆に普段から酸味のものが好きで
とてもよく摂っている人は
少し控えてみて様子をみましょう。
ストレスを感じた時は
酸味とともに
香りのあるものを摂るのもいいと言われています。
柑橘系の食材を上手に使って
滞った気を流してあげましょう。
ストレスサイン2:過食
ストレスによって食べすぎてしまう
これもよくあることですね。
食べすぎてしまう
食べても食べてもお腹がすく
こんな時は
東洋医学的には
「胃に熱が溜まっている」
と考えます。
- 食べても食べてもお腹がすく
- 胸やけ
- 便秘
- 冷たいものを飲みたい
- 口臭
こんな時には胃熱を疑ってみましょう。
胃熱の時に食べた方がいいものは
セロリ・トマト・ほうれん草・りんご・なし・すいか
胃に熱がある場合は
胃に熱を生むものを避けることも大切です。
生姜・コショウ・トウガラシなどを使った
辛いもの、スパイシーなもの、
味の濃いものなどは避けましょう。
また糖質の多い
- スイーツ
- ごはんやパン、パスタなどの炭水化物
- フルーツ
などを食べすぎている時も
急激な血糖値の上下によって
食欲がコントロールできなくなることがあります。
食べても食べてもお腹がすく時は
糖質を摂りすぎていないかも見直してみましょう。
ストレスサイン3:不眠
ストレスによって起こる不眠は
肝という臓が熱を持ってしまった時に
起こりやすい症状です。
また
- イライラ
- 頭頂部の頭痛
- めまい
- 目の熱感
などのサインも併せてでてきます。
こんな時には
肝の熱を冷ます食べもの
- 菊花茶
- 緑茶
がおススメです。
特に菊花茶は
目の熱感にも効果のあるお茶とされています。
ストレスサイン4:喉に何か詰まったような感じがする
喉に何か詰まったような感じがすることを
東洋医学では
「梅核気(ばいかくき)」と呼んでいて
梅の種のようなものが喉に詰まった感じを指します。
最近では「ストレス球」とも呼ばれます。
この球の表現はいろいろで
ゴルフボール
ピンポン玉
ビー玉
飴玉
などの球体のものや
喉に痛みはないけれど
何だかごっくんと飲み込みにくいなど
ストレスを抱えた方それぞれが
様々な表現をなさいます。
この梅の種のようなものはもちろんバーチャル。
内視鏡で喉をみても何も見えません。
だからこんな訴えを西洋医学の病院でしても
喉には異常がありませんね
安定剤でも出しておきますね
となってしまいがちです。
でも東洋医学では
この梅核気は「気」が動いていない
とても大切なサインです。
東洋医学は気の医学と言われるくらい
気が流れているかを重要視します。
こんな時には
気を流してあげる食べ物を摂ってみましょう。
- レモンやオレンジなどの柑橘類
- シソやセロリなど香りのあるもの
こんな食材を香りとともに楽しむことで
滞っていた気が動きだすとしています。
また気を動かすためには
少し身体を動かしてみるのも1つです。
軽い運動や掃除などで
ちょっと汗ばむくらい動いてみましょう。
東洋医学的なストレスサインのまとめ
ストレスのサインを東洋学的にみてみました。
サインを見つけたら
早めに対応するのが秘訣です。
心が折れてしまう前に
トリートメントなどを受けてリラックスすることもおススメです。
ストレス社会、
東洋医学でサインを見逃さずに
上手に乗り越えてきましょう!